品質保証部

先輩 M.Yさん × 若手 D.Iさん

仕事の流れと働く環境について

使いやすさなど
図面には見えない品質も保証する

M.Y
設計部門が作った図面から製造部門が製品をつくる。その後からが私たちの担当になるわけだけど、品質保証の仕事にはもう慣れてきたころかな。
D.I
経験を積めば積むほど、奥深い仕事だと感じるようになりました。現物と図面が一致しているかどうかの確認は簡単ですが、それ以外のポイントを見つけるのが品質保証の大きな役割。追求するべき要点が多いことに気づいたんです。
M.Y
設計通りに製品ができているかをベースに確認するわけだけど、あくまでもそれは一つ目の作業。機能面や使い勝手など、図面にはない部分も含めてトータルに見なくてはいけないから、確かに難しいと思うよ。
D.I
少し嫌な言い方になりますけど、“悪いところがあるかもしれない”と、最初から疑ってかかる必要もあると思っています。仕様書と製品の照合〜お客様の立会い試験まで多くのステップがあるなか、どの段階においても品質保証部は最後の砦だという意識を持って取り組んでいます。
M.Y
その感覚は重要だよ。塗装ネジの締付も含め、すべて細かくひとつ一つ見なくてはいけないし、図面の記事一つ間違ってもいけない。お客様に出す前に、悪い部分を見つけて良いものに仕上げて出す。それが品質保証部の役割なので、最後まで我慢強くやる必要があるよね。

DXを推進し効率化を実現

M.Y
検査業務を行うためには試験機や計測器などさまざまな器材が必要になるけど、以前と比べて今は高性能な試験器材が増えたこともあって、検査環境はずいぶん良くなったと思う。たいていの検査には対応することができるようになったし、作業自体もあまり手間をかけずに容易に行えるようになってきたので、作業性も改善されたと感じます。
D.I
他にもタブレット端末が支給されてから日常の業務がとてもスムーズになりました。作業手順書や参考写真等、今まではその都度机に戻ってPCを確認する必要がありましたが、今ではクラウドにアップしたデータをいつでも自分が見たいと思ったときにその場で確認することができるようになりました。
M.Y
デジタル化の恩恵はかなりあって、自社で開発したアプリはとっても便利!
D.I
本当に役立ってますよね。不適合があったときの手直し申請も、これまではアナログで行っていましたが、アプリが使えるようになったおかげで快適に作業ができるようになりました。他部署との連携が効率よくとれるようになったので、生産性が上がっていることを実感しています。
M.Y
DXはうちの強みでもあるよね。アプリを自社で開発できるということは、ブラッシュアップも自分たちでできる。余計な機能がなく、改良したい部分だけをアップデートすることができるので。「DXセレクション2022」の準グランプリを受賞したのも、アプリに限らず会社全体で取り組んでいる点を評価されたからだと思う。今後もさらに効率化できると、期待して良いんじゃないかな。

品質保証・試験としてのやりがい

地図に残るインフラの重要な設備

D.I
責任感を伴う仕事ですが、その分、大きなやりがいを感じています。特に電力・鉄道関係はずっと地図に残るものなので、その仕事に携われることを誇らしく思います。「電気的な事故や火災が起きず保護することができた」というニュースを聞くと本当に嬉しいですね。
M.Y
私たちが製造する製品はインフラ系の重要な設備が多いので普段の暮らしではまず目につかないものだけど、皆さんの生活を支えるために大きく貢献している製品で、かつ「地図に残る仕事」というのが、うちの特徴でもあるかな。
D.I
重要な製品が多いこともあり、自分で検証して調べることも増えました。例えば回路図の見方はそうですね。自身で調べることで以前より深く理解できるようになったので、さらに仕事が楽しくなってきました。
M.Y
私も同じで、中身がわかってくると“こうやって動くんだ!”とか、面白さを実感できるようになった。最終的に自分の力で答えを導き出したときは達成感も味わえるしね。特にインフラ系の製品はお客様の仕様で機能が違うから、毎回オーダーメイドのような感覚。図面や仕様書から読み解いて、機能を理解して、この装置で良いのかを常に考えなくてはいけない。お客様へ製品や試験結果を説明する際、「分かりやすかった」と対応について評価をいただけると本当に嬉しくて達成感を感じます。
理解するということは、品質保証としては大変重要なこと。大元を理解していないと、機能から使い勝手までお客様に説明することができないし質問をされても答えられない。さらに言えば、理解していれば応用もできる。理解することで仕事の楽しさを感じられるというのは、とても良いことだと思うよ。

知らないことを知る機会が多い職場

M.Y
調べることにつながることでもあるんだけど、新しい知識を得るってすごく楽しいことだって、この会社に入社してから実感するようになったと思う。
D.I
今まで知らなかったことを知るのは楽しいですよね。扱いが難しい試験機を使えるようになっていくときにもやりがいを感じます。
M.Y
うちは浄水場も手がけているけど、水をつくるための工程はもちろん、どんな設備が必要なのかまで詳しくは知らなかった。本とかWebとか、もうあらゆるところから情報を得るようにしたんだけど、自分で思っていた事実と違ったり、新たな発見もあったり、知ることの楽しさを改めて感じるようになったな。
D.I
次にまた同じようなプロジェクトがあったときには、これまでに得た知識を存分に活かせるので、やる気にもつながりますよね。
M.Y
経験すると自信につながるし、知識や経験が段々と積み重なったとき、今実感している仕事の面白さは、さらに大きくなるんだよ。
D.I
そんなに意識したことはなかったんですが、話をすればするほど、品質保証は自分に向いてる仕事なんだなって思いますね。